
No More Again 6
道明寺…?!
「社長?お知り合いですか?」
「…っと、見ない顔だから…新人か?」
これは…他人のフリ?
絶対あたしって気づいてるよね??
ここは空気を読まないとっと…
「はい、システム課に配属されました。
牧野つくしです。社長、はじめまして」
でもやっぱりイラッときたし………
忘れてて欲しくないから、最後の言葉を強調して言ってみた。
「おう。お前ここの担当か?」
うわっ、この顔…
ちょっとひきつってる…
絶対覚えてるぅっ!
「はい。そうです」
「よろしく」
よろしく?!あたし1度も言われたことないのに、社長となるとそうなるかっ…!
「では私は副社長に挨拶をしに来たので、これで…」
「ああ、ありがとう」
副社長はやっぱりいい人だっ…
帰る間際のドアを開ける前、そう思った。
てゆーか、あたし運良すぎじゃない?!
やっぱり、あたしと道明寺は結ばれる運命…?
なーんてね、もう会うことはないかもしれないのに。
「牧野、ちょっとこい」
「は?えっ…どっ…?」
ーーー
「お前、どういうつもり?」
少し冷たい目をしたような、泣きそうな目をした道明寺があたしに聞いてきた。
「え?何が…ですか?」
一応上司の道明寺にあたふたした敬語で質問した。
「いや、もういいし。普通通り話せ」
やっぱり、気づいてたんだ…
「でも一応上司…」
そんなこと言っても
「あ?そんなの関係ねぇよ」
やっぱりこうやって言い返すよね…
「あ、うん…で、なに?」
改めて質問の内容を聞く
「だから、どういうつもり?」
どういうつもりって…
あたし、なんかした?
「は?何が?」
「なんで、この会社にいる?」
あ、そういうこと?
てゆーか、社長が社員になんでそういうこと言うのかな?
でも、道明寺と会いたいから…
好きだから…なんて言えないよ、、、
「働きたいから」
適当に答えると道明寺の顔がこわばって
「俺になんか腹いせでもするつもりか?」
なんてことを言った。
そんなことするつもりなんかないのに、無駄に疑われたあたしは、だんだん怒ってきて
「しないって!
あたしは、ここでちゃんと働きたいから就職したの!
あんたなんか…あんたなんか…」
好きな人に言ってはいけない言葉。
あんたなんかって…
もうあたしって…
「そうかよ、じゃあな…」
道明寺は少し悲しそうな顔をして部屋から出てった。
やっぱりイラッとくるよね。
自分を否定されるなんて、人を否定するなんて最低だ。
「っ………やっちゃった…うっっ……っ…」
この日ほど意地っ張りなあたしを恨んだ日はなかった。
もしかしたら、この日が道明寺と会うのが最後かもしれないのに。
後悔という言葉じゃ言いあらわせないくらい悲しかった。
いつも応援ありがとうございます。
「社長?お知り合いですか?」
「…っと、見ない顔だから…新人か?」
これは…他人のフリ?
絶対あたしって気づいてるよね??
ここは空気を読まないとっと…
「はい、システム課に配属されました。
牧野つくしです。社長、はじめまして」
でもやっぱりイラッときたし………
忘れてて欲しくないから、最後の言葉を強調して言ってみた。
「おう。お前ここの担当か?」
うわっ、この顔…
ちょっとひきつってる…
絶対覚えてるぅっ!
「はい。そうです」
「よろしく」
よろしく?!あたし1度も言われたことないのに、社長となるとそうなるかっ…!
「では私は副社長に挨拶をしに来たので、これで…」
「ああ、ありがとう」
副社長はやっぱりいい人だっ…
帰る間際のドアを開ける前、そう思った。
てゆーか、あたし運良すぎじゃない?!
やっぱり、あたしと道明寺は結ばれる運命…?
なーんてね、もう会うことはないかもしれないのに。
「牧野、ちょっとこい」
「は?えっ…どっ…?」
ーーー
「お前、どういうつもり?」
少し冷たい目をしたような、泣きそうな目をした道明寺があたしに聞いてきた。
「え?何が…ですか?」
一応上司の道明寺にあたふたした敬語で質問した。
「いや、もういいし。普通通り話せ」
やっぱり、気づいてたんだ…
「でも一応上司…」
そんなこと言っても
「あ?そんなの関係ねぇよ」
やっぱりこうやって言い返すよね…
「あ、うん…で、なに?」
改めて質問の内容を聞く
「だから、どういうつもり?」
どういうつもりって…
あたし、なんかした?
「は?何が?」
「なんで、この会社にいる?」
あ、そういうこと?
てゆーか、社長が社員になんでそういうこと言うのかな?
でも、道明寺と会いたいから…
好きだから…なんて言えないよ、、、
「働きたいから」
適当に答えると道明寺の顔がこわばって
「俺になんか腹いせでもするつもりか?」
なんてことを言った。
そんなことするつもりなんかないのに、無駄に疑われたあたしは、だんだん怒ってきて
「しないって!
あたしは、ここでちゃんと働きたいから就職したの!
あんたなんか…あんたなんか…」
好きな人に言ってはいけない言葉。
あんたなんかって…
もうあたしって…
「そうかよ、じゃあな…」
道明寺は少し悲しそうな顔をして部屋から出てった。
やっぱりイラッとくるよね。
自分を否定されるなんて、人を否定するなんて最低だ。
「っ………やっちゃった…うっっ……っ…」
この日ほど意地っ張りなあたしを恨んだ日はなかった。
もしかしたら、この日が道明寺と会うのが最後かもしれないのに。
後悔という言葉じゃ言いあらわせないくらい悲しかった。
いつも応援ありがとうございます。
- 関連記事
-
- No More Again 7
- No More Again 6
- No More Again 5
スポンサーサイト