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No More Again 15

「もしもし、楓です。
司のことを調べなさい、西田
牧野つくしという女性とどのような関わりを持っていて、現在どういう関係なのかを。」

「はい、かしこまりました」
__とうとうこの時が来てしまった
近くで見てたからこそ、応援したい2人のこと…










________プルルル プルルル
「あ、もしもし司?」

「あ?暇なのかよ、滋」

「相変わらず失礼だねぇ…
バカップルも続かなくなるかもしれないというのに…」
バカップルも続かない…?
それはまさか俺たちのことか………

「…バカップルって俺らのことか?」
一応聞いてみるが確信はついている

「あんた達以外誰がいるのよ」
やっぱりな…
でも、なんでだ?俺達はかなり順調なハズだ

「おいっ、何縁起悪りぃこと言ってんだよ」

「桜子…えっと、あたしの友達がアンタのお母さんからお見合い持ちかけられたらしいよ
桜子はあんたらのこと知ってるからもちろん断ったらしいけど、もしかしたら妨害するかもしれないよ?
つくしのこと傷付けたら許さないんだからね?
あたし、あの時すごくつくしのこと好きになったの
絶対、幸せにしてあげてもちろん司も幸せになって?」
ババアがお見合いを?
俺は公然の場でお見合いはしないと言ったのも、全てこういうことが起きないためだったのに…
でも早いうちに知れてよかった
これで、策が打てる。。

「…おう、サンキュ」


「ねぇ、今の電話滋さん?」
仕事場も同じなんだから、つくしを守れないわけがないだろう?

「お前、俺んち住め」
公私混同だが、仕事場も家も同じなら牧野を守っていける

「は?ちょ、何言ってんの?てゆーか、あたしの話聞いてた?」

「俺の親が動くかもしれねぇ…いや、動く
俺たちを引き離すために」

「えっ…?」

「だから、俺と一緒にいれば大丈夫だ!」

「本当にそれだけが目的?」


ギクッ



「え…?」
驚いた振りをするが、やはり牧野はわかっていたのかもしれない
いや、分かっていたんだ

「道明寺の顔が、なんていうか…ニヤけてる」
つくしの思うままだ
俺はちゃっかり一緒に住んで、つくしを守りつつも毎晩…な?
正直、頭の中はそればかりで、
顔にも出てしまったんだろう

「ッ…お前のために決まってんだろ?
俺は牧野一筋だぞ?」
表向きはつくしを守るためだけと言っとくけどな

「…そっかぁ♪」
「それに、俺らはもうすぐ結婚するんだぞ?
今のうちに一緒に住んでおいてもいいじゃねぇか」
「そうだね」
「あぁ、今お前の荷物俺のマンションに移動させてるから仕事終わったらこのまま行くぞ」
「へ?ちょっ…あたしの家の鍵とかは?」
「そんなの大丈夫だ、気にすんな」







「何が気にすんなだよ…
これじゃ、体が持たないっ…あいつ、これが目的だったのか…」

「おい牧野…、いやつくし………何1人でブツブツ言ってんだよ?
早く続きするぞ…」

「道明寺ちょっと……んっあっん」

「道明寺じゃねぇーだろ?なぁ…つくし?」

「んっ、…つ、つかさぁっ!!」





やっべぇ…
おれ、殺されるッッ。幸せすぎて








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No More Again 14

あれからの時間は夢のような日々だった

気持ちを確認しあった俺たちが最初にしたことはもちろん“アレ”だ
牧野は余り乗り気ではなかったが俺が無理やり誘った

俺が牧野に気持ちを伝える前はグイグイ来ていた牧野だったが
いざヤリ始めたら可愛くてしょーがねぇ
たまに聞こえる甘い高い声も
俺にしか見せたことがない反応も


全てが俺のツボだった


愛してると言い愛してると言われ

俺もやっと愛というものが分かったのかもしれない





この愛を牧野に伝えよう



「牧野」

「何?道明寺」

「俺たち結婚しないか?」

「え…?」
完全にフリーズしてる牧野…
そんなに結婚に驚くか?

「俺もお前もずっと好きあってたんだし俺は今すぐ籍を入れったって構わねえ」

「本当に?」
この言葉に口が緩む
牧野はうれしそうな顔をしている

「ああ、だから俺と結婚しろ」

「よろしくお願いします!」
俺は心の中で大きくガッツポーズをした










_____NY


「司さんは本当に良い方です」
一人の女が微笑む

「では、、」
もう一人の女はその女の笑みを見て意味深な笑みを浮かべる

「でも、親友から止められてますの。
道明寺司には手を出すなと、、訳を聞けば協力せずにはいられませんでしたわ」
彼女の一言で女の顔が固まる


そして女は怒りを隠し尋ねる
「それは一体どういうことでしょうか」

「司さんには高校時代から愛してやまない方がおられるそうです」
その怒りに気づいているのかいないのか鋭い目で強く答える

「その方はどなた?」

「牧野つくしという女性らしいです」

「牧野…つくし・・・?」
その名前を聞き疑問が浮かぶ、


それは誰なのかと。


牧野という名の有名な企業の重役はいないはずなのに。



それは

一体どこの令嬢なのかと。



「私愛されていない人の元へ嫁ぐなんて考えられませんわ
ということで、この件はなかったことにしましょう?道明寺さん」



__牧野つくしとは一体誰なの?


__彼女の言った親友とは誰?


__司の好きな人まで知っているなら司とも仲がいいはず


__名もなき悪い虫は早めに潰さなければ











いつも応援ありがとうございます。

テーマ : 二次創作:小説
ジャンル : 小説・文学

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No More Again 13

3日間の出張から帰ってきて思った
牧野より俺の方が牧野離れに耐えられなくなっていた
「あぁ…牧野に会いてぇ…」
ついついポロッと口に出したその言葉を高度なあのセンサーは聞き逃さなかった



「牧野ですけど…??!」
期待と喜びを持った声で牧野が返事をする

「ッッ!?な、なんでいんだよっ、」

「…会いたいの?好きなの?」
俺の質問はお構い無しに色々聞いてくる

「……ちっ、違ぇよっ!
そ、そーいやお前、俺のおかげで部屋に帰れたこともう忘れてんのか?」

「なーんだ…まぁ、あのときはありがと…」

「おぅ…」

「ねぇ、そろそろハッキリしない?」
こいつがいきなり真面目な顔で話し始めた

「あ?」

「あたしのこと好き?付き合いたい?」

「…今仕事中だぞ?」
牧野の質問に答えれる自信がなくてしょうもない言い訳でしか言い返せない

「仕事中でもいつもはプライベートな話しても何も言わなかったくせに…
やっぱり、あたしじゃダメだよね…」
俺の言葉に
牧野の顔が変わった、声が変わった
俺が見たことの無い牧野の顔だった

「は?」

「あたし、ココやめようと思う」
そして大きな瞳と低い声で言った

「……え」

「あのね…類の会社に類を扱える人がいないらしくて
秘書さんとかにすっごい頼まれちゃったから…」
何を言われたのか分からなかった
でも俺は心が傷ついていることに気づきながらも
素っ気ない反応しかできない

「…そ」
俺たちの中に微妙な空気が流れる中
それは突然だった


「ちょっと待ってぇっ!!」


「「っ誰?!」」
あまりに突然の事で俺と牧野の声が重なる

「あ、ごめんなさぁい…ってか司は知ってるよね?」
しかし答えはすぐだった
俺の聞き馴れた(正確には聞き馴らされた)声だった

「…おまっ、滋か?」

「えっと…初めましてつくしさん!
司のお友達の大河原滋ですっ!」
人懐っこい笑顔で牧野に挨拶をしていく滋
「あ…初めまして牧野つくしです」
滋に戸惑う牧野

謎の組合せ、そして滋がどうしてここに来たのかもあやふやなまま話は勝手に進んでいく

「あたしのことは滋って呼んでね
でねつくし、あたしは司に恩があるから返そうと思うんだけど返す方法が1つしかないの!」
…ちょっと待て
…こいつ何を言い出すつもりだ?

「はぁ…」

「それで、それはつくしがいないとできないから、協力して欲しいの!
だから類くんの会社には行かないでぇっ!」
こいつ、絶対アレを言うつもりだ
俺ですらまだ言えてないのに…!!

「え?ちょっ、ちょっと落ち着きましょう、ね?
何をすれば道明寺に恩を返せるんですか?
まずそこから教えて貰えると嬉しいんですけど…」

「あー司、言っていい?」

「ダメに決まってんだろ」

「はーい…
ごめん!つくし言えないけどまぁ司はいつか言わないと死ぬからそういうことで!ねっ?」

「いや!!滋さんっ!道明寺も!
ちゃんと説明してもらわないと…」
粘り強い牧野としつこい滋
こいつらに押されてとうとう言わなければならなくなった
できれば言いたくない
言ったところでまた…でも、もう一度言ってもいいんじゃないか
そう思い始めてる俺がいるのはなぜだろう?

「ほら、司?ちゃんと言わないと、ねぇ?」

「じゃあお前は出てけ」
うるさい滋を追い出してちゃんと言おう、牧野に

「えーなんでーさぁ…」

「じゃあ言わねぇ」

「分かったよっ!もう!早くしてよねっ!」

「早く出てけ」

「じゃ、つくし後でね!
司、ドアの前で待ってるからねっ!」





滋がいなくなったあとモヤモヤ中の牧野が聞いてきた
「なんなのよ
ちゃんと説明してもらわないとわかんない」

「……俺はな」
この際、牧野に全てを話そう
今までのことも今のことも

「何よ」

「高校の時、お前のことが好きで好きでたまらなかったんだ
で、お前と類がそーゆー関係っていうのを知ってショックでな…
それがまだトラウマでお前に好き好き言われても
どーせ裏切るんだよなって思ってたからどーにも出来なくて
でも俺もまだ……お前のこと……好きなんだよ」
俺がそう言うと牧野は少し悲しそうな顔をして
俺の目を見て少しずつゆっくりと言った


「…あ、ごめんね…
昔ねあたしも花沢類のこと好きなのは本当だったから
あたしはずっと花沢類が好きなんだっ!って思い込んでたの
でもだんだん道明寺のことが気になってきちゃって素直になれなくて
でもやっぱり花沢類のことが好きで…それで道明寺がNYに行った時に“あっ…あたし道明寺のこと好きなんだな”って思い始めてそれからずっと道明寺が好きなの
道明寺にあった時はもう攻めることしか出来なくてそれでね…」


「そーゆー事かよ
俺らなんか空振ってばっかだな…」
牧野の言葉を聞いて思った
俺の勘違いなんかじゃなかったんだな、と
お互い自分の気持ちに正直になれなかったってわけだ
そう思うとなんだか笑えてくるな

「道明寺ありがとう」
泣きそうな顔で俺に言う
俺だって牧野に言いたい、ありがとうって

「なんだよ…急に…」
俺はそんな素直になれねぇけど

「好き?」

「ああ」

「ちゃんと言ってよ?」

「好きだ」
これからはちゃんと言おう
1万回でも何万回でも

「…ちゅ」
このまま牧野と…



「つくしー!司ー!終わったー??」
ちょうど俺らがキスをし始めたときにドアを開けて滋が入ってきた

「ッッはいっ!」
「滋…邪魔すんなよ…」
お互い反射的に離れてしまった

「なになに?2人チューでもしてたわけぇ?」
滋に言われた言葉で俺と牧野は茹でダコのように顔が真っ赤に染っていた


その様子を見た滋は
「なにさぁ〜?滋ちゃんに感謝しなさいよっ!」

と言い
またねー!と帰っていってしまった

あいつはあいつで気使ったのかよく分からねぇけど滋のおかげなのは間違いねぇな










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No More Again 12

「あぁ、お腹苦しい〜
道明寺足りた?」
こいつ昔と変わらずバクバク食べんなぁ…

「おぅ。俺もそんな食べられねぇーよ」
それにつられて俺もバクバク食べてちまった…
明日出張なのに

「ねーねー、もう一軒行かない?」

…!?
…牧野、誘ってんのか?
いや、それは考えすぎだ
牧野はきっと俺とただ話したいだけ
ただそれだけ
それにそれにのってもう一軒とかで欲情しちまったら……
無理だ
やめよう

「俺明日出張だぞ?」

「えー、ダメなの?」
そんな目で見るな
口を尖らすな
悲しそうにするなっ…
そんなことされたら俺は……

「っ…わかった。
あと一軒だけだぞ?」
牧野にはどうしてもかなわねぇ

「ありがと
やっぱり道明寺って優しいよね」
ニコッと微笑んで俺の顔を見ながらオレンジジュースを飲んでいた
もう一軒なんて…耐えれる訳が無いッッッ!

「早く行くぞっっ」
こいつの顔見るとこいつにはかなわねぇ…









ーーー
「ここがいい!」
牧野が立ち止まったのはオシャレなバーだった

「お前酒飲めんのかよ」

「お酒くらいちょちょいのちょいだもんっ!」
行く気満々の牧野の願いを断れず
バーに入ってしまった




店に入って、5分後に気づいた



牧野に酒は合わない
1杯目の半分も飲んでないのに牧野は顔を赤くして浮かれている


「……お酒くらいちょちょいのちょいって言ったのは誰だ?」

「うへぇふぇぇぇ」

「気味わりぃ笑い方すんな
行くぞっ」

「んんー!
やぁぁぁぁだぁっ!」

「はぁ?さっきここで終わりって…」

チュッ

「ねー?道明寺?」
こいつ…今…!?

「お前っ!なにし…」
驚いてる俺を無視し牧野が抱きついてきた

「………すき」
好きって本当に言ってるのか?

「牧野っ…?」

「大好き」
こいつ、なんかおかしい…
酒くせぇ…
まさか、酔ってこんなことを言ってんのか!

「おい、ちょっ…」

「うふふふふ」
牧野は笑いながら目を閉じ始めた

「おい、何寝てんだよ」

「道明寺、あったかぁぁい」
それが牧野が言った最後の言葉だった
そのあとはグーグーて寝しまった

「っ…帰るぞッ!」





牧野の家を西田に調べさせ、鍵を取り出し牧野の家に入ると
そこには俺がたくさんいた
多分、今まで載った雑誌が全部綺麗に整頓されていた
「お前、どんだけ俺のこと好きなんだよ」
やっぱり牧野はマジだからなのか?
マジで本当に俺の事を…?

「んぅぅぅ…」

「言っとくけどな、俺の方がお前のこと好きだからな」


聞こえてるはずもないが今まで溜め込んでたことを言い
牧野をベットへ寝かせ部屋をあとにした
そのまま俺も家で軽く寝た

次会う頃には牧野は俺の事はもうなんとも思ってないよな…?
どうせ、すぐに違う男を好きになるんだろ?









いつも応援ありがとうございます。

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No More Again 11

俺が頭の中でこんがらがってる中、時間というのは待ってくれない。
あっという間に定時が過ぎていた。
「司様、牧野様と先約があるのでは…」

「あ?まだ……ぅわ!やっべっ!」

「下に車を手配しておりますので、どうぞお使いください」

「おう」




部屋を出て、牧野の部署に行くともうこいつはいなくなっていて無理やり牧野の電話を教えてもらい、牧野に電話をかけた。

『はい、牧野です』

「おい、お前今どこにいる?」

『え?道明寺?
なんであたしの電話知ってるの?
教えたっけ?』

「そんなことはどーでもいいから、お前どこだ?」

『どうでも良くないんですけど…後でちゃんと聞くからねっ?
会社の下で待ってるよ』

「おう。急ぐから待ってろよ」

『そんな急がなくても待ってるって…』



急いで牧野の元に向かうと暇そうにスマホをいじっている牧野が見えた。

「牧野」

「あ、道明寺。遅いよ〜」
待ってるとか言いつつ遅いって、こいつツンデレか?

「悪ぃ、なんかあっとゆう間に時間になってて」

「何それ…ま、早く行こっ」
何か今日の今日牧野は心を決めたって感じで
白黒はっきりしてる顔をしてるなぁ…なんて思ったが、それは気のせいだった。
食べる場所を選ぶだけで30分以上かかり、結局俺が適当に入った店にした。



「えっ、ホントにこんな安っぽいところでいいの?」

「別にいいけど」


あたしたちが座ったのは
やっぱり道明寺のことも考えて奥の個室にしてもらった。
どこか道明寺は窮屈そうにしてるけど。
「道明寺、昔はあんなに“ビンボー”とか“かび臭い”とか言ってたのに」

「俺はも大人になったからな
好きも嫌いも変わってるからな」

「じゃあ、またあたしのこと好きにならないの?」
そう、今日はもう勝負の日!
押して押して押して押して押しまくる!!
こうでもして、道明寺ともう一度…!

「っ!」
あれ?
顔赤くない?
意外とこの作戦上手くいくかも押し押し作戦

「え?なるの?」
ここでももう一押し

「し、知るかッッッ!」
あーあ
西門・美作ペアにからかわれた時みたいな反応になっちゃった
もう少し照れる感じだったら押し押しももっと出来るのに…

「えぇ…
もしかして他に好きな人いるの?」
ここは少し困った顔を演じてキュンキュン作戦だぁ!

「いねぇよ」
無意味…
やっぱり道明寺を落とすなんて無理なのかな?
わかんないよォ…道明寺司……

「ま、だよね?」

「あ?俺だって頑張れば彼女の1人や2人…」

「どーせ道明寺が好きになったのあたしだけでしょ?
あんたそういう人じゃん
無駄に意地っ張りなんだから
でも、そういう所もカッコイイよ」
どーだ!貶してからの褒め!
これで少し心臓が掴めるだろう!

「っぅうっせぇ!!!///」
早く飯食うぞっ!早くしねぇと先食べちまうぞ」
あれ?顔赤い
さっきよりも全然
やっぱり道明寺にはストレートに言わないとね

「はいはい」
適当に片付けて、あたしもご飯たーべよ♪
あとで道明寺にももう一回告白しなきゃっ









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